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“装飾古墳大国”熊本を象徴するランドマークスポットへ

気分はさながら古代人。謎めく古墳のロマンを追って

時は3世紀中頃から7世紀中頃。歴史の教科書が説く「古墳時代」は、日本各地で前方後円墳がつくられました。ロマンあふれる話として、かの邪馬台国を治めた女王・卑弥呼が生きたとされる時代でもあります。全国におよそ20万基以上つくられたとされる豪族たちのお墓、古墳。なかでも「装飾古墳」といわれる古墳内部の石室や石棺、横穴墓の壁面などに浮き彫り・彩色を施した古墳は、わずか660基しか確認されておらず、その内の約3割が熊本県に集中しています。とりわけ県北部を流れる菊池川の流域に、117基もの装飾古墳が点在していることは、研究者をはじめ、多くの歴史ファンの心をつかむ一種のミステリーともいえるでしょう。

山鹿市鹿央町にある『熊本県立装飾古墳館』(以下、古墳館)は、くまもとアートポリス事業の一環として、かの世界的建築家・安藤忠雄氏を設計者に起用し、装飾古墳をテーマに築いた博物館です。文化庁が1966年に提唱した「風土記の丘」設置構想の一環として、菊池川流域の山鹿市・鹿本郡鹿央町(現在の山鹿市鹿央町)・玉名郡菊水町(現在の和水(なごみ)町)の3つの地区を指定し「肥後古代の森」として整備され、同館はその中心的な施設として1992年に開館しました。

竣工当時「環境をデザインした」という安藤氏の述懐どおり、同館の目の前には岩原古墳群遺跡が当時の姿(一部移設箇所あり)で残り、豊かな自然が一体となった美しい風景は、古代ロマンに思いを馳せるのに最適な環境です。「少々遠いと思われるようなアプローチを通る間(あいだ)に、遺跡がどんなところに、どういうふうに築かれていたのかということを、歩きながら身をもって体験できるわけです」(安藤氏)。(くまもとアートポリス参加建築家に聞く(『くまもとアートポリスニュース』1991.7より)

一つと同じものがない装飾古墳の個性

古墳館の建つ岩原台地には、熊本県下最大級の前方後円墳「岩原双子塚古墳」と、それを囲むように大小の円墳や横穴墓群があります。古墳時代(5世紀前半頃)からつくられはじめたという装飾古墳は、その後6世紀にかけて九州北部を中心に広がったと考えられ、山鹿市には「チブサン古墳」(6世紀前半・前方後円墳)、「オブサン古墳」(6世紀後半・突提付き円墳)など国史跡に指定された装飾古墳が近距離に点在し、悠久の時空体験ともいうべき貴重な文化財や歴史を間近に見ることができます。

一方、古墳館では、菊池川流域で出土した先土器時代から中世の遺物をはじめ、「肥後古代の森」各地区の史跡の紹介、また、古墳にまつわるテーマの企画展が定期的に開かれています(企画展示室では2021年8月1日まで「いにしえの蓮の装飾2」を開催中)。

圧巻のスケールで再現された石室・石棺と装飾美

様々な展示室をもつ古墳館のなかでも、熊本県内外の主要な装飾古墳12基の石室や石棺を実物大で再現したレプリカを展示する装飾古墳室(地下1階)は圧巻のスケールです。今でこそ3Dプリンターなどを駆使し、様々な史跡を再現することが容易ですが、同レプリカが製作された当時はまだ、そのようなテクノロジーがなかった時代。石の質感や色味、はたまた彫刻や文様を実物と一寸違わぬクオリティで再現した技術に感心させられます。赤、白、灰、緑、黒、黄の計6色の顔料で描かれる装飾古墳ならではの彩色が壁面に美しく配される様を通し、古代の人々の思想や感性に触れる時間は、同時に菊池川流域の豊かな資源や文化を学ぶことにもつながります。

その文様が全国的にも有名な「チブサン古墳」(国史跡)。6世紀前半に築かれた全長44メートルの前方後円墳で、主体部は複室の横穴式石室です。石室内の石屋形には赤・白・黒で幾何学模様や人物が描かれており、とりわけ2つの円形が女性の乳房にも見えることから、地域では“乳房さん”と呼ばれ親しまれてきました。実物のチブサン古墳(肥後古代の森 山鹿地区)は、昨今のコロナウィルス感染拡大防止という観点から、現在も一時的に見学休止となっていますが、山鹿に来たなら一度は目にしておきたい“古代アート”の代表格です。

古墳館では見学の他にも、体験型のプログラムも充実しています。菊池川流域の古墳群に関するオリジナル映画の上映に加え、勾玉(まがたま)づくりや火起こし体験など古代体験教室も定期的に催されています。なかでも親子で参加する人も多い勾玉づくりは、「勾玉の日」(土・日・祝)として実施されています(要予約)。

昨今、再燃する “古墳ブーム”ですが、熱烈な古墳ファンでなくとも、何もかもが新鮮に映る同館のコンテンツ。装飾古墳をとりまく様々な史実や数々の遺物からは、現代を忙しく生きる私たちが失いがちの感受性やプリミティブな感覚を呼び覚ますことができます。およそ1500年の悠久の時空に触れる体験。その“入口”は『熊本県立装飾古墳館』にあります。

info

熊本県立装飾古墳館
熊本県山鹿市鹿央町岩原3085番地
0968-36-2151
9:30~17:15(入館は16:45まで)
月曜休(祝日の場合、翌日休)

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