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自然の恵みをいただく

菊鹿農泊プロジェクトを主導する店主が[食]を起点に山鹿の魅力を再編集!?vol.1 やまが和牛 @COIN(ロバタ コワン)

名湯を目前に、地元ワインと炭火料理を

温泉地・熊本を代表する「山鹿温泉」。なかでも寛永17年(1640年)肥後細川藩の御茶屋に歴史の端を発し、悠久の時を今につなぐ『さくら湯』は、いにしえの宿場町・山鹿の象徴として市民生活はもとより、観光の側面でも多くの旅人を惹き付けてやみません。

今回紹介する『COIN(コワン)』は『さくら湯』の南側正面を視界におさめながら、熊本の様々な食材を味わえる炭火焼きバルです。店を切り盛りする長谷川仁(じん)さんは、熊本市内で20年以上にわたり飲食店を営んできた人物。長らくお酒にウェイトを置く業態に携わったこともあり、店では地元のお酒やワインを豊富に揃える他、熊本県産の肉と魚を中心に、素材の良さを最大限に引き出す炭火料理を提供しています。

これぞ山鹿の滋味。新名物『やまが和牛』

店指折りの人気メニュー「やまが和牛 炭焼き」(1,650円)。“山鹿の食”と聞いて第一に「和牛」を挙げる人は少ないかもしれません。それもそのはず、この牛は、限られた場所でわずかな頭数が飼育される希少な品種(黒毛和牛)なのです。市内の東西を貫く一級河川・菊池川の恵みと肥沃な土壌で育つ牛は、脂と旨みが程よく調和するやわらかな肉質が特徴。全国的な知名度こそ控えめながら、その美味しさは、いわゆる有名ブランド牛と比べても引けをとりません。

さらに、その味わいに“拍車をかける”所以が、調理時の“火”に隠れています。『COIN』では、日本一の木炭生産量を誇る岩手県(久慈市)産の木炭を使用。高い火力に加え、煙たさや臭いの少ない質の良い火でじっくり焼き上げる調理法こそ、肉本来の旨みと独特の歯ごたえが生まれる理由の一つ。店ではこの和牛の他、豚や鶏(山鹿産)を使用した串焼きメニューも人気です。

食が結ぶ、山鹿の新たな楽しみ方

山鹿の中心地に『COIN』が開業したのは2020年9月。「事業の打診があるまで山鹿には縁がなかった」。と自身のそれまでを振り返る長谷川さん。そんな彼が一家で山鹿に移住するきっかけとなった事業、それは『菊鹿ワイナリー』の開業に伴う施設内レストランの運営でした。「父の他界や東日本大震災、熊本地震などを機に、自分が今後も飲食業に携わるとすれば、少し社会的な役回りに携わってみたいと思いました」。

10年以上も前から、自身が社会の歯車になることへの想いを胸に留めてきた長谷川さんは、当時の飲食店(熊本市)経営の傍ら、ワイン製造会社との縁から、ぶどうの生産現場で見習いとしてワインづくりに従事。およそ4シーズンにわたり一連のワイン製造の流れを学びました。これには自身の出身地である熊本市河内(かわち)の耕作放棄地の存在が深く関係しています(これについては後日レポートします)。

また、程なくして同社が菊鹿に自社農園を含む複合ワイナリーをつくる計画が持ち上がってからというもの、同ワイナリーの飲食部門を一任されたことが長谷川さんの“山鹿移住”の出発点でした。「現在の店が菊鹿ワイナリーのアンテナショップという性格をもつのも、そんな背景があってのこと。福岡市から一時間半、熊本市から小一時間で着く立地性は山鹿の魅力。でも逆を言えば“帰りやすい”距離でもある。例えばワイナリーを訪れたお客様を山鹿の中心部に迎えるとともに、“泊食分離”の形態で街を回遊し、山鹿が備える様々なコンテンツに親しみ、泊まってもらうことは重要だと思っていて」。

『COIN』の店主にして、菊鹿農泊プロジェクトの会長も務める長谷川さんが主体となって開発する山鹿温泉を活用した「温泉おでん」(3種盛り合わせ 660円)も、山鹿の新たな食のコンテンツとして期待されます。同メニューは『COIN』でも実食可能。長谷川さんが切り盛りする店、あるいは食が一つの起点となり、新旧山鹿の風情を継続的に愉しめる仕組みづくりが今、鋭意進行中です。

shop info

COIN(ロバタ コワン)
熊本県山鹿市山鹿1681 山鹿さくら湯前ビル
0968-41-8547
18:00~23:00(L.O. 22:00)
火曜休

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